社交ダンス執事のいっしーです!
さて、スーパージャパンカップ2021では、総合司会として、元JBDFラテンアメリカンチャンピオンの中村先生と、ソプラノ歌手の大塚幸子さんが司会を担当されていましたが、これがもう素晴らしいトークに溢れてまして、2日間とも素晴らしいお話があったのですが、その二日目のお話で、セグエ選手権の審査中のトークを、記憶する限り書き起こしてみました。
あくまで記録媒体を通さず、うろ覚えの部分は僕の言葉でつないでるので、完璧なものではありません。ただ、少しでもその素晴らしい内容が伝われば幸いです。
※司会のお二人の紹介はスーパージャパンカップ2021パンフレットより抜粋しました。
●オンライン競技会について(中村先生のトークより)
今のニーズにあったもので、基本的にはビデオで踊る様子を撮影して、それを審査員に送るという仕組みなんですが、カメラの位置や撮影の仕方なんかも様々で、『必ず固定で撮影しなければならない』なんて規定もあったりします。撮影されたものを見ていると、凄く上手く撮れているものから、ちょっと効果的ではない撮り方まで色々あるので、皆さんかなり悩まれている方も多いんじゃないでしょうか?
でも実は、審査員がどこをみているかというと、やはり足下だったりするんですね。映像で記録化されてしまうと、そこは誤魔化しがききませんから。
そういった意味で言えば、あまり撮影の仕方を悩む必要は、僕はそこまではないんじゃないかなと思います。
じゃあオンライン競技会で優勝した人が、リアル競技会で優勝できるかというと、そこは必ずしもイコールではないんですね。
そこはやはり、勢いとかリアルならではの基準があるわけです。そこは面白いところでもありますね。
●オンラインレッスンについて
このコロナで、海外にいけなくなってしまった方も、大変残念に思ってる方々が多くいらっしゃると思います。オンラインレッスンが始まって海外の先生のレッスンも受けることはできるんですが、そこはやっぱり直接指導を受けることで得られるものっていうのは沢山ありますので、そこはまた是非引き続き直接指導をうけに行けたら良いんじゃないかな思います。
ただ、オンラインレッスンにも良いところがありまして、僕もオンラインレッスンやっているんですが、ラテン何かは特に目線が体と一緒に動いてしまう(目線が外れる)事って実はよくあるんですね。でも、オンラインレッスンだと画面をじっと見ながらの練習になるので、目線が外れなくなり、視線が強くなることで凄く良くなることがあって、僕の生徒さんを見てて『あ、この方はとても上手くなったな』なんて嬉しい発見がありました。
●コロナの自粛について。
このコロナで凄く色々なものが始まってますよね。YouTubeとか観れないわ、っておっしゃる方も多いのですが、是非楽しんで新しい事にトライしてみていただきたいと思います。
家に居る時間が長くなったことで、色々出来ることもあったと思います。古くなったシューズ、もうこれ捨てようかなとか、沢山ある練習着ちょっと捨てて綺麗にしようかなとか、断捨離も進んでちょっとスッキリした人もいらっしゃるんじゃないかなーなんて思いますね。
●セグエ審査について(1日目も若干混ざってます)
セグエはとても審査が難しいんですね。例えば、一番良い点数と、一番悪い点数を切ってしまうとか、後はルールがもの凄く厳格に定められています。
まず、選手は演技時間を完全に決められていて、舞台から居なくなるまでをその時間内に収めないといけないんですね。だから、入念にリハーサルも行って、最後走り抜けていく選手もいましたよね?それは、ちゃんとタイムキーパーが時間を計っているためなんです。もちろんこれにはちゃんと理由があって、どうしても『アピールしたい』と思うと、フロアにある時間を長く取りがちになり、結局ルールが無ければ大変なことに(収集がつかない?)なってしまいますよね?ちゃんとそこは公平性をということで、審査の基準が定められてます。
●スタンダードとラテンのセグエ規定の違いは?
スタンダードは、もちろんラテン同様に時間の制約など様々な規定があるんですが、スタンダードならではのルールは、ホールドといって、二人が組んでる時間ですね、これが離れている時間に制限があります。やはり、表現という意味で言えば、演目上離れて踊る手法も考えられますが、そこはやはりスタンダードの良さをなくさないように、制限されているというわけですね。
●次回のお楽しみ??(おまけ)
中村先生「僕は引退した後、大塚さんが国歌斉唱でいらっしゃったときに、誰かエスコートしたほうが良いんじゃないかと言うことで、光栄なことに僕がエスコートさせていてだいて、そこからのご縁ですが、そんなご縁のある大塚さんのダンスとの出会いというか、エピソード教えていただけますか?」
大塚さん「私は小さいころからずーっとジャズダンスをやってまして、それこそ小学生、中学生、高校生まで続けてたんですが、ここで大学に入って始めて社交ダンスのサークルに出会いまして。」
中村先生「お!それは学連ですかね?」
大塚さん「いや、違うんですよ。もう本当にこじんまりとしたサークルでしか活動してなくて、当時九州の福岡にいたんですけど、そこで地元の社交ダンスの先生がなんとボランティアで週1回教えにきてくださってまして。それで地元の大会とかにも出てたんですが、といっても、全然私たち以外に若い人がいなくて、皆ご年配の方々が多くて…という環境で、ただやってたら面白くなって、そうなると欲が出てきて、もっと習いたいという気持ちになりまして」
中村先生「おお!それは素晴らしい流れですね!!それで?…あ!!残念ながらここで丸が(審査終了合図)出てしまいました!この続きはまた次回ですかね?」
ということで、気になる結果はまたの機会になってしまったので、1年越しになるかも?
以上、特に印象に残ったトーク内容です。
さて、本件は自分の個人的なメモにしようかと迷っていたところ、なんと中村先生ご本人からTwitterでご連絡いただきまして、公開させていただきます。中村先生、大塚さんにもご確認までわざわざいただきましてありがとうございます<(_ _)>
何度も書きますが、もっと素晴らしい内容だった!!というご意見はあろうかと思いますが僕の記憶スペックではここが限界値でしたので、広い心で読んでいただければ幸いです。
本当に本当に心に残る、素晴らしい司会でした!