ハイスペックな社交ダンス執事を目指して

一般社会人が、趣味として始めた社交ダンス日記。女だけどリーダー特化型で自分らしく。

10年やって思うこと

社交ダンス執事のいっしーです。

さて、今回は自分のことを振り返ってみました。

 

今年の夏で、ちゃんと数えてませんが、師匠のところへ、「リーダーやりたいんです」って言った日から12年になります。長くなったもんだー( 〃▽〃)

 

当時、まだ女性がリーダーをやるのは、恐らくあまりなかったんでしょうね。その更に3年ほど前には体験で問答無用でパートナー側だったので。(即やめちゃいましたが)初志貫徹、今凄く楽しい社交ダンスライフを送っています。

 

社会人としてもまだひよこだったので、お金もそんなになく、個人レッスンを入れられるほど余裕もなかったので、当時は後輩の子と素人同士のカップルを組んで、一緒にカップルレッスンを受けてました。以前も書きましたが、初期の進捗はそれはそれはのんびりしたものです。

 

そこからもマイペースに週1回、たった一コマのレッスンを地道に続けて今に至ります。

最近お友だちがたくさんリーダー練習を始めており、本当に進捗が早く、僕は毎回「僕の進捗より遥かに効率的に早くレベルアップされているな」と思います。個人レッスンはやはりすごいですね。

 

ただ、後悔は全くなくて、僕は今までも、これからも、好きなペースで、最高のパートナー二人と、レッスンを続けていけたら幸せなので、今の自分にはとても満足しています。(技術はまだまだですが)

 

ただ、最近思うのは、ようやっと始めた時に憧れた、「普通のリーダー」になってきたなという気持ちです。ここまで来るのに本当に10年かかっている訳ですが、かかった時間が無駄じゃなかったと、本当に心から思ってます。

 

10年かけて手に入れたものは、本当に丁寧に習ったベーシックステップと、誰とでも物怖じせずに踊りに誘う勇気、そして、リードを恐れなくなりました。

 

この「リードを恐れる気持ち」というのは、結構やっかいでして、自分の技術が追い付いてない気持ちが大きいと、「無駄に引っ張ってないか」「振り回してないか」「怪我をさせるような動きにならないか」が常に頭をぐるぐる回り、結果かなり弱腰のリードになってしまうわけで。

 

これは、師匠を始め、単発でレッスンをしてくださった花田先生も言ってくださいましたが、「ちゃんとリードした方が相手は気持ちよく踊れる」ということ。まあ、この「ちゃんとリードする」ことができると思うようになるまでに時間がかかっちゃってますが。

 

途中経過、なんとか踊れるな~と思っていた7年目位から、「優しいリード」というのは、読み替えたら「弱い」のではないか。ということをずっと考えてました。それを払拭して、お相手を振り回すでもなく、力強いリードができるようになりたいとずっと思い続けていたわけです。

 

本当に僕が幸運なのは、二人も素晴らしいパートナーが固定で組んでくれていて、二人とも僕が思いきってリードをしたときでも、「大丈夫、むしろもっとこい」位のことをよく言ってくれてて、その二人と踊っていたからこそ、ちょっとずつ自信がついて、「自分は振り回すでもなく、出力をあげたリードをしても大丈夫だ」と思えるようになりました。

本当に二人には感謝しかないです。

 

常に「本当に自分のリードは紳士的か?」ということは、頭の片隅においてますが、ここ2年くらいは、自分でもかなり思い切りよく踊れるようになってきたと思います。技術こそまだまだですが、ちゃんと「リーダーとしてこうありたい」というイメージに近づいてて、今日改めて「変わった自分」を実感できたことに幸せを感じたのでこれを書いてます。

 

カップルの形は様々で、もちろんお互いが頑張れる環境ならば、どういう形でも良いと思ってますが、割りとリーダーで陥りやすいのは、自分との戦いに負けがち・・・ということかなと。

 

さっきも書いてますが、「自分がちゃんと踊れるのか?」という不安が常に付きまといます。もちろん、そうじゃない人もいるかと思いますが、それが「ちゃんとできてない自分」ということで、自分自身に対する評価で心がおれてしまうことがよくあると思ってて、そこで救いになるのは誉めてくださる回りの方々だな~と本当に思います。

 

ダンスタイムで、うまく踊れなくても「楽しかった」といってくださる方、「今度踊ってくださる?」と声をかけてくださる方、「踊りやすい!」と誉めてくださる方、沢山の方の本当にありがたい一言の積み上げで、今楽しいダンスライフを送っています。

 

関わってくださった沢山の方、素晴らしい指導を惜しみ無くしてくださる先生がた、素敵な言葉をたくさんくださったおともだちの皆さん、12年全く組まずに素晴らしい指導をし続けてくれる師匠(笑)、そして、時にアドバイスをくれ、一緒に頑張ってくれる、最高のパートナーのゆまさまとともちゃん。

 

皆さんのお陰で社交ダンス執事は生まれました。

自称だけど、気に入って使っているので、それを名乗れる自分になったことも嬉しくもあり、調子にのり過ぎず、引き続き技術を楽しく磨いていきたいと思います。